倒産に直面している
2023年11月17日

【過去の倒産の記憶】もしも放置逃亡したらどうなるのか? 2/3 (才藤 投稿)

【実録】もしも放置逃亡したらどうなるのか? 2/3

今回は前回に続き③~④までを投稿します。① 倒産体験(1) ~夜逃げ、転校~
② 倒産体験(2) ~子供だって何が起きたのかを知りたいのです~
③ 倒産体験(3) ~放置・逃亡~
④ 倒産体験(4) ~あとがきにかえて 倒産の手続きの先にあるもの~
⑤ 内藤明亜からこの倒産経験について、どうすべきだったかの解説
⑥ 総括 才藤からの視点

倒産体験(3) ~放置・逃亡~
内藤明亜事務所・事務局の砂須賀野です。
倒産体験(3)最終回です。
十数年前、縁あって内藤明亜事務所の活動に携わることになりました。
当時内藤が執筆中の本の文字校正をしていたとき、「放置・逃亡」という文字が目に止まりました。
会社の債務や、従業員の給与や、取引先を「放置」し、住み慣れた家と会社から「逃亡」すること。
まさに、私の父が取った手段です。
あまりにも文字通りだったので、思わず笑ってしまったほどです。
倒産体験(1)を書き始めたときに、内藤が自身のブログに「放置逃亡が、なくならない」という記事をアップしました。
一部抜粋します。
「倒産した経営者は立ち止まって、債権者に対して認めていただけるような倒産処理をすべきなのである。
・・・それをすることで、倒産社長は自分自身をリセットすることができるのだ。
経済的にも精神的にもリセットすることができるからこそ、胸は張れなくても下を向かないでいられるような再起もできるのだ。」

これは、自身も倒産を体験し、これまで700人以上の経営相談に関わった内藤明亜と、「放置・逃亡」した父を見てきた私の実感です。
私の父は、持病の悪化が原因で、8年前に亡くなりました。
会社を倒産させたあと、いくつかの会社に就職し、順調な時期もありましたが長続きはせず、本当の再起はできないまま終わりました。
父はずっと、家族で夜逃げをしたあの夜の行先の見えない真っ暗な道を、生涯走り続けていたように思っています。


倒産体験(4) ~あとがきにかえて 倒産の手続きの先にあるもの~
内藤明亜事務所・事務局の砂須賀野です。
3回に分けて書いた私の拙い手記を何人もの方が読んで下さったようです。
ありがとうございます。
今日は、あとがきのようなものを追記します。
私が父の倒産体験を書こうと思ったのは、父のように「放置・逃亡」という最悪の手段で倒産をしていただきなくない、ということと、当事者の家族にとっても、それがとても辛い体験となることを分かっていただきたかったからです。
内藤が常々申しているように、「法的処理」であれ、「任意整理」であれ、債権者に認めていただけるような倒産の手続きを経ることが、倒産した経営者自身が再起するための第一歩なのです。
倒産の手続きの先にあるものは、自分の気持ちと向き合う時間です。
倒産体験を書いているときに、忘れていた記憶が次々に思い出されてきました。
思い出したくない辛い記憶でしたが、それを書くことで、初めて私はその記憶を過ぎ去ったものとして認めることができました。
倒産の当事者やその家族は、誰とも共有できない気持ちを抱えることになるかと思います。
父が亡くなってからも、私は母や姉と当時の気持ちを話したことは一度もありません。

時間はかかりますが、いつか自分の気持ちと向き合えるときが来ます。
その時にはきっと、辛い記憶を過去のものとして前を向いて歩いていけると、私の体験からそう信じています。

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次回はこの倒産実体験から当時どうすればよかったのか内藤明亜の解説をつづきで投稿します。

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