経営危機に陥る経営者の肖像
2016年11月29日

Too Late,Too Large「遅すぎ」かつ「大きすぎ」

わたしの事務所に相談に来られる方のほとんどが、

「Too Late, Too Large」

つまり

「(相談に来るのが)遅すぎ」
「(債務が)大きすぎ」

なのだ。
これは【切迫倒産】を意味する。

切迫倒産、予知倒産についてはこちら

会社の経営を誠実に運営している経営者の方は、どうしても、最後にがんばりすぎてしまうのだが、そのほとんどのがんばりが結果として裏目に出てしまうのだ。

・最後に行った「資金調達」で、連帯保証人を増やした(破産者を増やした)り
・タチの悪い闇金融にはまったり
・まっとうと思われる金融機関(銀行など)の不利益な融資をつかされたり
・有能な社員をリストラと思ってやめさせたり

という例は、枚挙にいとまもないくらいなのだ。

経営危機は【切迫倒産】になると、倒産処理も困難をきわめ、再起もとても難しくするものだ。
たぶん、経営危機のマージンはかなり狭いのだ。
そこで無理をするとキズを深くする。あっという間に深くなる。

これは、再起がしやすくなるような終らせ方すなわち【予知倒産】ではなく、壊滅的な終わらせ方である【切迫倒産】になってしまうことに他ならない。

再度申しあげる。
“悪あがき”はキズを深くして【切迫倒産】に導くだけになるのだ。
単なるキズであればいいのだが、倒産のその先の生き方まで危うくするようなキズになってはならない。

倒産は単なる曲がり角。

もし不安がおありであれば、ぜひとも”事業継続可能かどうかの相談”に来られることをお勧めします。

[税理士]は経営危機に鈍感な方が多いです。

一般的な[経営コンサルタント]は経営危機に対するノウハウを持っていません。

また、経営者同士で相談すると破綻を勧めることはめったにないようです。

経営者は孤独です。
でもご安心ください、当事務所のように相談に対応するところはあります。

※ このエントリーは、2016年5月22日に作成したものだが、より判りやすくするために 2016年11月29日に修正をした。

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