※ このエントリーは、2008年9月26日に旧ブログに掲載したものの再録です。

土屋耕一(つちや・こういち=コピーライター)さんが、三月二十七日、肝細胞がんで死去。享年、七十八。

一時、大変に興味を持ってその広告コピーの作品と著作をむさぼり読んだことがあります。作家としては回文と、柚子湯が俳号の俳句が有名です。
『酢豚つくりモリモリ食ったブス』-すぶたつくりもりもりくったぶす-、などは何回思い出してみても、深い味わいがよみがえる傑作だと思います。

土屋耕一。生粋の東京人です。
戦前(昭和五年1930年)の麻布で生まれたかれの生き方や作品は、東京人らしさがにじんでいます。
土屋耕一以降のコピーライターは〝いなかもの〝ばっかりで、土屋さんの持っていた東京人の〝粋〝のようなものはすっかりなくなってしまった、とわたしは感じています。
〝都会的〝を、〝東京的〝と勘違いされることが多いのですが、このふたつは似ているようでまったく違うのです。その違いがわかるのは東京人だけなのですが、そのことさえいなかものにはわからないのです。

ご冥福を心からお祈りします。