わたしの事務所に経営(危機)相談来られる方のパターンとしては、どうにもならなくなって来られる方と、すぐに破綻するわけではないけれど相談に乗ってほしいという方に分かれる。

すぐに破綻するわけではない方に対しては、これからどうなるかの可能性(回復できる場合と破綻に向かう場合の両方の)について説明するのが常である。
ほとんどの方が、かなりの確率で回復できる可能性を信じてその方向へ軌道修正するのだが、多くの方はその後でどうにもならなくなってまた相談に来られることが多い。

このところに来て、そのスピードがかなり速くなっているのを感じている。
以前は二~三年してから来られたものだが、ここしばらくは長くて一年、短くて半年くらいで再相談にいらっしゃる。
「頑張ってみましたが改善できないので、破綻処理をお願いに来ました」
「どうしても売上も利益も下降の流れが止まりません。もう一度方向性を指示してください」
「半年がんばってみて覚悟ができました。今日はまな板の上の鯉の気分で参りました」
など、など。

規模、業種は特定できない。

ことほどさように日本全体の経済力が減退しているということなのだろうか。
あるいは競争の激化が淘汰を促進しているのだろうか。
それとも金融機関の対応が悪くなっているのだろう。

おそらくはそのすべてが複合的に小規模零細企業の経営を圧迫しているのだろう。
この流れは止まるような気がしない。

このような相談に対しては、わたしは淡々と終戦処理をするしかない。
せめて経営者個人の財産を少しでも守り、うまく次のステップに移行できるような道を探るお手伝いしかできないことが多い。